来年小学校に入学するお子様のランドセル探し、もう終わっていますか?
親世代のランドセル事情とはだいぶ違うものだなと実感しますよね。
小学校入学に向けて準備するものは多いですが、何よりも子どもが安心して楽しく登校できるように環境を作ってあげたいですよね。最近では「小1問題」といって、新1年生の教室で、規律が乱れて授業が成立しない問題も増えています。
そこで今回は、小学校入学を控えた子どもが、身につけておくとよい3つの力をお伝えします。
【1】生活する力
新しい環境に適応して元気に学校生活を送るためには、健康な体づくりと自分のことが自分でできることが必要になります。幼児期の子どもにとって生活する力とは、自分のことは自分でする、健康で安全に過ごす、体を十分に動かし進んで運動するということです。具体的には以下の3点を心がけるとよいですよ。
◆規則正しい生活リズムをつける
早寝、早起きで朝ご飯をしっかりとることは心身をつくる基礎となります。規則正しいリズムを繰り返して、習慣化させることがポイントです。番外編として、できれば和式トイレの練習もやっておきたいものです。和式トイレのある小学校や公園は意外とあるんですよ。
◆外で遊ぶ
外で遊ぶことは、健康な体をつくるほか、体力も向上します。また、交通ルールや、身のまわりの危険に気をつけて遊ぶようになるなど安全面の知恵も身につきます。友達と一緒に遊ぶ場合は、社会性が増すという利点もあります。入学までに、通学路を親子で歩いてみたり、防犯ブザーはどのような時に、どうやって使うのか、こども110番は何をしてくれるのかなど、親子で話合う機会があるとよいと思います。
◆自分のことは自分でやる
自分のことがひとりでできると自立心が育ちます。今のうちから、自分で着替えたり、脱いだものをたたんだり、かばんや荷物の準備や整理をさせてみましょう。箸の持ち方、使い方、鉛筆の持ち方などはすぐに習得できるものではないので、根気強く伝えていくとよいでしょう。
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【2】考え・表現する力
この力は、学習の基礎となる興味・関心や意欲・態度につながります。小学校生活の多くが学習の時間となりますので、学びへの関心が高いほど、学校生活がより充実します。具体的には、次の3点を意識するとよいでしょう。
◆様々な遊びや体験をする
遊ぶ、作る、書く、歌う、踊るなど色々な体験が、学びの基礎につながります。特に、子どもが興味・関心をもったものに親子でじっくりと取り組む時間をもつと効果的です。
◆夢をもつ
子どもは夢をもっていますか? やってみたいことやなりたい人など、あこがれや夢をもつことで、色々なことに対する意欲につながります。親が自分の子どもの頃の夢を話したりするのも効果的ですよ。
◆文字や数に触れる
今のうちから多くの言葉や数に自然に触れさせましょう。無理に強いるとかえって関心をなくす場合があるので注意ですが、一緒に図書館に行ったり、絵本を読み聞かせたりして自然に触れる環境を与えるとよいです。また、お風呂で数をかぞえたり、買い物などの実体験をさせる、時間を意識した生活をするなど、数にも触れさせましょう。
【3】人と関わる力
人と関わる力は豊かな人間関係をつくっていく土台になります。愛情を感じたり、安心や信頼感をもったり、人と関わりながら心を通わせることができる重要な力になります。次の4点を意識するとよいでしょう。
◆家族で過ごす時間を大事にする
思ったことや考えたことを、家族でたくさん話し合ったり、じっくり聞いてもらうという経験が、愛情や信頼感につながります。子どもに家庭でできる手伝いなど役割をもたせることもおススメです。
◆地域の行事や異文化に触れる機会をもつ
地域のお祭りやイベントで様々な人と触れ合うことは、子どもの社会を広げます。可能であれば、異文化交流なども取りいれるとよいですね。
◆あいさつと返事をしっかりする
あいさつや返事は人と気持ちよく過ごすために必要不可欠です。「はい」と元気に返事ができるか、「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」といった基本的なあいさつが自然に言えるかがポイントです。上手にできない場合でも、子どもを叱ったりせずに、まずは親が手本をみせていきましょう。可能であれば、困った時に周りの人に聞くことができる力がつくとよいです。
◆約束やルールを守る
危険なことはしない、人に迷惑をかけない等、まずは家庭や園のきまりを中心に教えていきましょう。善悪の判断基準を明確に示し、繰り返し知らせることがポイントです。また、身のまわりの社会生活でも、横断歩道の渡り方、信号機の確認の仕方、道路の歩き方、自転車の乗り方などルールがあることを少しずつ伝えていきましょう。
子どもが安心して小学校入学を迎えられるように、親も少しずつ対応していきたいですね。
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